究建築研究室 Q-Archi. Labo.|京都の建築設計事務所
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PICTUREs 旅と建築
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旧武徳殿:京都, 2011

| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 12.01.12

屏山書院 병산서원:安東, 韓国, 2006

韓国は安東にある屏山書院(日本語の公式サイトがある!)

有名な河回村(ハフェマウル)のほど近くの高台に建っている、李朝時代の学校である。16世紀に建てられ、文禄・慶長の役で焼かれた後、1607年に再建されたものという。
(日本語での簡単な解説はこちらのページにわかりやすくまとまっている)

近世の地方豪族による子弟教育の場という点で、日本における閑谷学校に近い。儒教をベースとすることも共通する。いずれも教育の場にふさわしい質朴さと、周辺の地形・環境を活かした開放的な空気を兼ね備える、素晴らしい建築だ。


アプローチ


門をくぐると階段があり、
晩対楼という高床式の建物の下をくぐって中庭へ至る。


晩対楼の床下。
礎石は置かれているが、掘立を思わせる曲がった丸太の柱が立つ。
これを書くために久々に開いた「韓国の民家 (韓国の学術と文化20)」によれば、これはウムマルという形式の床であるようだ。

「マル」とは、高床となった板張りの部屋あるいは板張りそのものを指す語で、「高い」という意味もあるという。マルは夏を旨とした開放的な造りで、韓国の民家建築においては、土間式で閉鎖的な冬を旨としたオンドル房と対をなす建築形式である。

柱の間に架かる床梁が長クィトゥル、長クィトゥル間にかかる小梁が童クィトゥルと呼ばれる。床面は、この童クィトゥルの側面に堀った溝に庁板(床板)を挿し入れることで作られている。木材はいずれもマツであろうか。
この床を上(室内側)から見ると、日本でいうところの「朝鮮張り」の床となる。


四棟の建物が中庭を四合院のように囲んでおり、スカスカの晩対楼越しにかなたの川(洛東江)と山(屏山)をのぞむことができる。


晩対楼へ上がる、巨木を削り出した豪快な階段。


晩対楼。長大な板張りの高床(マル)の周囲に柱がめぐり屋根がかかっただけの単純な構成で、全周がフルオープン。建具も入っておらず開放感は比類ない。
欄干のデザインからして船をイメージさせる。
空中に浮かんだ船のような建築。


ウムマル、いわゆる「朝鮮張り」である。
床がそのまま構造体であるため、床板は非常に厚い。「朝鮮張り」の味わいは、この厚い床板の生む素材感というか触感によるところが大きいように思う。単なる張り方のデザインではないのだ。

床梁の上に床板をのっけるのでなく、わざわざ床梁の間に床板を差し込んでいるのは、たぶん釘無しで床をつくるためであろう(この時代に釘があったかどうかは知らない)。


天井(屋根裏)。
丸太の垂木が扇状にかかり、垂木間は漆喰のようなもので塗り込められている。
日本では見たことがないスタイル。
左官が使われているのは微妙に曲がった丸太のカーブにあわせて仕上げるためと推測する。大工仕事でこの曲線についていくのは大変である。
木の野地板が見えてる日本家屋の屋根裏と比べると、とても柔らかで明るい印象を与える。


晩対楼の中庭を挟んで、正面にたつ立教堂。メインの教室だったそうだ。
基壇の側面にあいている穴はオンドルの煙道か?(未確認)


立教堂内部。板張りの広間の両脇に、漆喰で塗り込められたオンドル房が並ぶ(寝殿造を思わせるなあ)。
開口部は床に座ったときに丁度視線が抜けるような高さに設けられている。窓台は低めに、座って肘を掛けるのにちょうどよい高さとなっている。
日本の伝統建築ではあまりこういう窓の開け方をしない(ような気がするんだけどどうだろう)。些細なことだけれども、そのような違いに彼我の住文化の差を読み解く手掛りがあるようで面白い。


立教堂より晩対楼を見る。

| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 11.11.30

箱木千年家:神戸, 2006


| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 11.09.30 | (0)

ミーナクシー寺院 Meenakshi Sundareswarar Temple:Madurai, India, 2002


| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 11.08.12 | (0)

アルハンブラ宮殿 Alhambra:Granada, Spain, 1997


獅子の中庭 / Patio de los Leones / Court of Lions


天人花の中庭 / Patio de los Arrayanes / Court of Myrtles


天人花の中庭の側廊壁面

| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 11.06.22 | (0)

街角:Rome, Italy, 1997

彫りの深い街並み

| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 11.05.02 | (0)

ランス大聖堂 Notre-Dame de Reims:France, 1997

これぞゴシックというランス大聖堂。

訪れた時には知らなかったけれど、ランス大聖堂は第一次大戦の空爆で壊滅的な被害を受けたところから修復されたものであり、その作業は今なお続いているのだそう。
建築は残るのではなく、残る価値のあるものが残される、ということを思う。

さて、ランスはシャンパンの町としても有名で、たくさんのワイン蔵があるそうだけど、当時はそんなことまっったく知らず。大聖堂を半日がかりでスケッチして満足し、町を去ってしまった。悔しい。


下の写真はランスと関係のない、パリの公園でのスナップ。
背景に石の街並みがたっぷりあると、鮮やかな色を使いたくなるのは分かる気がする。


| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 11.04.14 | (0)

大聖堂:マインツ Mainz, Germany, 1997

大聖堂:マインツ Mainz, Germany, 1997

| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 11.02.25 | (0)

蓮華寺:京都, 2004

蓮華寺、京都、2004

京都で最も好きな庭の一つ、大原街道沿いにある蓮華寺。
紅葉の季節をのぞけば、人も少なく静かに落ち着ける。

縁と軒、そして柱によって切り取られた名庭はたくさんあるけれど(京都では詩仙堂、曼殊院、円通寺、奈良では慈光院など)、ここでは池が間近にまで迫っている。その水面に覆いかぶさるように、樹々の葉が重なり合いながら茂っている。
そのため建物の中の方に座って庭を眺めると、水面に浮かんでいるような心持ちがする。

雨など降って、水面がさざめきたつのをじっと見るのも、ここならではのよさ。

夏の前後に訪れると、鬱蒼とした樹々の緑に包まれたようになる。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 11.01.15 | (0)

チェスキー・クルムロフ Český Krumlov:Czech, 1997

チェスキー・クルムロフ Český Krumlov:Czech, 1997

チェコ南部の小さな都市チェスキー・クルムロフ
美しい歴史的街並みは、第二次大戦後と民主化革命後の二度にわたり、主要住民がごっそり入れ替わるという壮絶な歴史を経て今に残されてきたという。

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| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 10.12.17 | (0)

河井寛次郎記念館:京都, 2008

河井寛次郎記念館:京都, 2008

「民藝」ど真ん中な設えには好き嫌いがあるかもしれないけれど、河井寛次郎記念館(河井寛次郎旧居)は、空間的な魅力において京都の町家の最高峰の一つだと思う。もう6回くらいは訪問しただろうか。
個人的に京都で好きな建築を10個あげろと言われたら、間違いなくその一つに入る。

詳しい解説は後日に・・・

Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 10.11.12 | (0)

フンデルトヴァッサー・ハウス Hundertwasser Haus:Vienna, Austria, 1996

フンデルトヴァッサー・ハウス Hundertwasser Haus:Vienna, Austria, 1996

テキストは後日・・・

| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 10.10.15 | (0)

寺院:ラーメシュワラム Rameswaram, India, 2007

寺院:ラーメシュワラム Rameswaram, India, 2007

インド(ほぼ)最南端の聖地・ラーメシュワラム その2(→その1
上は、ラーマナータ・スワミーRamanatha Swamy寺院の有名な回廊。
太く短いプロポーションの角張った柱が連なる空間は、タミル地方の寺院に共通する独特のもので、綺麗な陰翳の階調を刻んでいる。

寺院:ラーメシュワラム Rameswaram, India, 2007

寺院のあちこちにある井戸。沐浴する人々が集まる。強い日射しの作り出す明暗のコントラストが、なんてことない建築空間に荘厳とも言える空気をまとわせてしまうことも。

寺院:ラーメシュワラム Rameswaram, India, 2007 寺院:ラーメシュワラム Rameswaram, India, 2007

左:外観。ゴープラムと呼ばれる楼門がそびえる
右:寺院境内。中心の神様を囲んで回廊・周壁がとりまくのが、この地方の寺院の平面構成の特徴。そこをグルグルぐるぐる回りながら参拝する。

寺院:ラーメシュワラム Rameswaram, India, 2007

寺院のすぐ外に、海がある。
海の中の人は、海水浴客ではなく、祈りながら沐浴をする巡礼者なのです。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 10.09.21 | (0)

沐浴:ラーメシュワラム Rameswaram, India, 2007

沐浴:ラーメシュワラム Rameswaram, India, 2007

96〜97年の旅行シリーズはちょっと中断して、夏向けの写真をセレクト)

インドの四方を押さえる四つの聖地「四大神領(チャトル・ダーマ)」の一つ、インド最南端に近いラーメシュワラムにある寺院の境内には、御利益のある井戸水を浴びに、全国からの巡礼者が列をなす。


順番がくると、バケツを持った係の人が大胆に対応してくれる。
写真で水をぶっかけられて沐浴しているのは、はるばるカルカッタから来たという若い女性。傍らに心配げなご主人。

沐浴:ラーメシュワラム Rameswaram, India, 2007

ラーメシュワラムについては、後日補足します。(→その2

Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 10.08.20 | (0)

ブダペストの彫刻 Little Princess:Budapest, Hungary, 1996

ブダペストの彫刻 Little Princess:Budapest, Hungary, 1996

ブダペストの線路沿いでたまたま出会った彫刻。
はじめ遠目に見て、本当に子供が柵に腰をかけているのかと思った。
街にある銅像とか彫刻って「どうだっ!」感があまり好きではないのだけど、こんな風に、街に融け込みつつさりげない違和感を発する佇まいはいいねえ。建築も同じだけど。

童話等(幸福な王子を一瞬思い浮かべた)からモチーフをとったのかと思ってたが、調べてみると、作者の娘がモデルとか。女の子とは気づかなかった。

>> 日本語での紹介

"Kiskiralylany Szobor" あるいは "Little Princess László Marton" などで調べると詳しい場所とかでてきます。

| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 10.07.31 | (0)

サプンツァの墓:Sapinta, Romania, 1996

サプンツァの墓:Sapinta, Romania, 1996

Text coming someday... [Săpânţa]


| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 10.06.29 | (0)

アトス山の修道院 Mt. Athos:Greece, 1996

アトス山の修道院 Mt. Athos:Greece, 1996

アトス山については、訪問当時に記したメモとスケッチが残っていたので、せっかくなのでそれに基づいて書こう(すべて96年当時の情報に基づいており、正誤の確認はしていないことに注意されたい)。
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Mt. ATHOS

ギリシャ北部・テッサロニキの東の方、三本細長くつきでているハルキディキ半島の東端、アトス山とはこの半島の先端部にある山の名前なのだが、一般的にはこの半島全土を含む聖域を「アトス山(ギリシャ語でアギウ・オルス)」と呼んでいるようだ。
この半島がそのままギリシャ正教(Orthodox)の聖地として、一種の自治区(?)となっている。だからそこに「入国」するには、アテネで特別許可をとらねばならない。アテネの外務省でもらった許可書を持って、半島の付け根の町ウラヌポリスにあるアトス聖庁の出先機関で入山証明証をもらう。これでようやくアトス山行きの船にのれる(ただしアトスは女人禁制の地であり、女性は決して入れないという)。このアトス聖庁で3000ドラクマ払うと、アトス山の修道院では宿泊・食事がすべて無料でうけられる。

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さてアトス山へは、ウラヌポリスから船に乗り、ダフニという港から「入国」する。アトス山内にはダフニから中心都市カリエまでバスが一本走っているだけで、後はすべて徒歩、もしくは船による移動となる。しかも滞在期間は4日間と限られているので、計画的に移動しなくてはならない。
アトスを訪れた際まず印象的であったのは、人の手がほとんど加えられていない自然が、これだけ広範囲に、しかも人が住んでいながら、残されている様子である。そんな中、アトス山には主要な修道院が20あり、ほかに数え切れないほどの個人の修道士による小屋や家があるという。特にアトス山山麓には、まさに自給自足の生活をする修道士がたくさんいるのだそうだ。

僕が訪れることができたのは、ディオニシオスDionysiosグレゴリーGregoryシモノス・ペトラSimonos Petras、それにクトゥルムシウKoutloumousiouの4つの修道院だけであるが、アトス山の美しくも険しく自然の中に建つ修道院の姿と、そこに暮らす僧たちの生活を垣間見られたことは、この上なく素晴らしい体験であった。

彼らの生活は、ディオニシオス修道院の僧の説明によれば、まず夜中の1時に起き、教会で3時間の祈りを行う。これが最も重要な祈りであるらしい。そして朝6時から8時半ころまで、また祈りの時間があり、その後食事。食事は一人の僧が何やら説教のようなものを話している間のみ許される(だいたい15分くらいか)。それからしばらく休憩(?)があり、夕方3時ころより、また教会へ。その後4時過ぎくらいに食事をとり、日没とともに床につく。修道院を訪れる僕らのような旅行者も、修道院に滞在している間は、この生活に従う(夜中1時の祈りは眠くて仕方ない)。まさに祈りの合間に生活があることがわかる。

真っ黒の衣に身を包み、豊かにヒゲをたくわえて神秘的なムードを漂わせる修道士たち。彼らの一人は「心の目を開き、神と対話するのだ」と事もなげに言っていた。そのために、機械や車、欲望の渦巻く世界から遠く離れて過ごすのだと。「神と対話」というのは、正直まだよく分からない。たぶんそれは一種の内省行為なのだ、と理解できる程度。人の思考や振る舞いは環境に強く規定されるから、こういった地を内省のための場所として選ぶのは納得できる。町中にあっても、そのための別世界をつくる必要があるのであり、それが建築の役割なのだ。

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シモノス・ペトラ修道院の建築(冒頭の写真も)
石組みでつくられた外壁の外側に木で組んだバルコニー状の廊下が廻り、眼下にはエーゲ海が広がる。廊下では、ベンチで修道僧たちが日向ぼっこしていたり、洗濯物を干してたりする。

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最後に、アトス山の修道院で忘れられないのが食事である。ギリシャ滞在中ずばぬけて美味しい食事であった。ギリシャの食事は、正直にいうとあまり美味しくなかったのだが、そのギャップを差し引いてもだ。食事はどこでも一日二回で、メニューは主菜(魚のムニエルが多かった)にサラダ、フルーツ、そしてワイン。このワインは修道院で作られたもので、ギリシャで一番美味しいワインなのだそうだ。確かに美味かった!

Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 10.04.27 | (0)

サントリーニ島 Santorini Is.:Greece, 1996

サントリーニ島 Santorini Is.:Greece, 1996

エーゲ海に浮かぶキクラデス諸島の一つ、サントリーニ島の町(おそらくイアだったと思う)。
この島は、アトランティス大陸の推定地としても有名だが、建築の世界では何と言っても、ミコノス島と並び、白い家が群生する街並みの美しさで知られる。

僕が「集落」というものに興味をもった切っ掛けの一つは、たしか、大学1年生頃に見た、二川幸夫によるこの街の写真集だったと思う。

建築に興味の無い人さえ魅きつけてやまない、この風景の魅力の源は何なのだろう。

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 , SELECTED 選り抜き | 10.03.21 | (0)

セリミエ Selimiye:Edirne, Turkey, 1996

セリミエ Selimiye:Edirne, Turkey, 1996

トルコのエディルネにある、ミマル・シナンのセリミエ(セリム2世のモスク)にて。

シナン(1489/1492〜1588)はキリスト教徒の出でありながら(A・スチールランによれば、彼はアルメニア人だったという)、オスマン帝国最盛期の建築家として生涯に数百の建築を設計した、史上稀に見る大建築家だ。しかもスルタン付建築家となったのは50歳の時で、最高傑作と呼ばれるもののいくつかは、80歳を超えてから建てられている。

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 , SELECTED 選り抜き | 10.02.18 | (0)

ウチヒサール Uchisar:Cappadocia, Turkey, 1996

ウチヒサール Uchisar:Cappadocia, Turkey, 1996

Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 09.11.23 | (0)

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